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令和6年度予算が閣議決定されました
新しい年を迎え、穏やかにお過ごしのことと思います。
皆さまにとってより良い一年になることを心よりお祈り申し上げます。
令和6年度予算が先月閣議決定されました。
令和6年度予算
総額は112兆717億円で2年連続110兆円越え、昨年の114兆円は下回りましたが昨年のコロナ関連の予備費が4兆円削減されていることを考えると実質約2兆円の増額と見てもよいかもしれません。
歳出で最も割合が多いのは社会保障費の37.7兆円です。
国の予算の約3割が社会保障費と言われますがこのグラフを見るともう少し深刻な印象を受けます。
112兆円の予算のうち国債費(27兆円)と地方交付税交付金(17.7兆円)は借金の返済と地方に回すお金なので使うとこができません。
つまり実際に使えるお金は、112兆円―(27兆円+17.7兆円)=67.3兆円になります。そのうちの37.7兆円が社会保障費ですから使えるお金の56%が社会保障費になっていることがわかります。
社会保障給付費の推移
下図は社会保障給付費(税金に社会保険料を加えたもの)の推移です。
社会保障給付費の推移
2000年には78兆円だった社会保障給付費は2023年には134兆円まで膨れ上がりました。
今後は団塊の世代が後期高齢者になることで社会保障費はさらに増え、2040年には今より4割多い190兆円まで増加すると予想されています。
社会保障制度の持続性はどうなるのか
現在の税収が約70兆円ということを考えると社会保障制度の持続性が気になりますね。
今の制度を維持するためにも年金額の調整、医療や介護の自己負担増などの議論がより活発になってくることが予想されます。
このような変化を念頭におきながらしっかりと備えておくことが今まで以上に大切になるのではないでしょうか?
保険や年金のご相談等、ご遠慮なくご連絡ください。
今年もよろしくお願いします。